杉本功太2021年6月30日読了時間: 4分アジアの塔 ―塔から宗教の偶像性を垣間見る― 第1回私が初めてカンボジアのアンコール遺跡群を訪れたとき、驚愕したのは石造の塔だ。その塔には様々な装飾が施され、バイヨン後期になると顔が彫刻されるようになる。この四面尊顔塔はアンコールの独自性であるとされ、仏陀の慈悲の基に観音が世界の四周を照らすという考え方のもと計画されたと言わ...